ビールの味の決め手といわれる、ホップ。
岩手県遠野市は日本随一のホップ生産地として、
半世紀以上にわたりホップ栽培を続けています。
遠野市で取り組んでいるビールの里プロジェクトとは、
持続可能な日本産ホップ栽培によって地域を活性化し、
ホップの魅力を活用しながら官民一体となって
未来のまちづくりに挑戦するものです。
ビールの原材料を栽培する場所から、
新しい産業が生まれる場所へ。
ホップとビールが遠野市を変えていきます。
ホップはアサ科のつる性多年草植物で、ビール特有の苦みと香りのもととなり、泡を安定化させたりビールの保存性を高めたりする働きがあります。
ホップ栽培に適しているのは、冷涼な気候です。遠野市は冷涼であるだけでなく、寒暖の差が激しく、ホップ栽培に最適な地域。キリンビールの契約栽培地として長く栽培を続けており、遠野市のホップ栽培面積は日本一です。
ホップ農家の高齢化や後継者不足によって、遠野市のホップ生産量・生産面積はピーク時の6分の1まで減少しています。
また、ホップの栽培・加工に必要な設備は老朽化しており、いつまで稼働できるかわかりません。古い設備は手がかかる上に、ホップ農家の減少もあって、農家ひとり当たりの負担も増えていってしまいます。
私たちが取り組むべき課題は、ホップ栽培に関わることだけではありません。過疎化や産業の衰退といった地域課題も、同時に解決していく必要があります。
ホップ栽培や地域の課題は、遠野市だけの話ではなく、全国の栽培地でも同じです。私たちの取り組みは、日本のホップ栽培を未来へと繋げていく挑戦でもあります。そのためには、持続可能なホップ栽培を支援してくださるサポーターが必要です。
持続可能なホップ栽培を支援してくださる
サポーターが必要です
返礼品の一覧を見る
ビールの里プロジェクトは、持続可能なホップ栽培を目指し、主に次のような取り組みを行っています。
ビールの里プロジェクトでは、次世代を担う若手ホップ農家を募集してきました。その結果、新規就農者は5年間で12人。しかし、ホップ栽培はとても手がかかり、1人で栽培できる面積に限りがあるため、最初からホップ栽培だけで生計を維持するのは難しいという課題があります。
若手ホップ農家の経営モデルをどう作るのか、老朽化する施設や機械のリニューアル費用をどう集めるのか。ホップ農家、キリンビール、行政、民間事業者で議論しています。
これまで、栽培効率の良い新品種の栽培、ホップ先進国ドイツの栽培モデル導入に取り組んできましたが、持続可能なモデル構築のためには、生産体制の構造的な変化が必要です。
ホップ栽培を未来に残していく動きは、私たちだけではできません。毎年夏に開催される遠野ホップ収穫祭は、この街にホップという資源があることを再認識してもらい、ビールの里を実現するためのサポーターを増やす場でもあります。
他にも、醸造所の立ち上げやビアツーリズムの開催など、遠野の地域活性化を通じてサポーターの輪を広げる活動を行っています。
持続可能なホップ栽培を支援してくださる
サポーターが必要です
返礼品の一覧を見る
ビールの里の最新情報を配信中
©TKプロジェクト実行委員会